投資家がハマった信用取引のワナとは?

取引のノウハウを心得ていても…


信用取引は利益を拡大させてくれる、大変有用な取引です。しかし、損利が表裏一体なのが投資の世界ですので、信用取引は損失が拡大する可能性も同様に潜んでいると言えます。
ある程度投資の経験があるトレーダーであれば、この危険性を理解しているため、まず裁量取引で信用取引を活用することはありません。信用取引においても投資経験に基づいた建玉管理を心がけようとするはずですが、信用取引には信用取引独自のシステムがあるため、株式の現物取引の経験はあっても信用取引の経験が浅いトレーダーなどは信用取引独特のワナにハマりこんでしまう可能性があります。最も典型的な信用取引のワナだけでも、しっかりと把握して取引に臨むようにしておきましょう。

信用取引には独自のコストと制約が存在する


現物で株式の取引を行う場合、取得の際に手数料がかかる程度で、それ以外についてはあまり考える必要がありません。これに慣れ過ぎていると、全く別次元の取引に見えてしまうほど信用取引のシステムには独自性があり、それに基づく管理と運用が求められます。
まず、信用取引の建玉は証券会社から借用しているという形式であるため、保有期間に応じて金利がかかってきます。つまり、長く保有すればするほど、その分コストが余分にかかってしまうのです。少々出た利益が金利で全て吹き飛んでしまったという経験がある投資家は、実は市場には意外に多くいます。
また、信用取引の建玉には借用期限が設けられており、これを過ぎると強制的に手仕舞いさせられてしまいます。個人投資家などで信用取引の強制的な手仕舞いに見舞われた人はあまり多くはありませんが、その可能性があることは十分把握しておかなければなりません。